いまこそクリエイターが見るべきおすすめ映画3選2021.06.10

ニューノーマルの中、世のクリエティブ系の仕事をされている方々は、常日頃、あらゆる媒体から情報をインプットしていると思います。インプットの方法やジャンルも様々で、テレビ・映画・漫画・広告・その他メディアなど多岐に渡ります。クリエイターが見るべきおススメ映画とは?
テレビ・映画・漫画・広告・などのメディア媒体からのインプットは、関わっている業種を問わず、様々な刺激や制作のためのヒントを得ることができます。今回はその中でも、クリエイターが見るべき映画3選を紹介したいと思います。
1.スパイダーマン:スパイダーバース
もはや誰もが知っている有名ヒーロー、スパイダーマンのアニメーション映画。この映画では、とある事件をきっかけに世界の時空が歪み、異なる次元から様々なスパイダーマンがやってきます。この別次元のスパイダーマンの個性がとにかく強烈で、美少女にロボット、一人だけ白黒の奴もいれば、二頭身のマスコットキャラクターなんてのも出てきます。そんな、あまりにも個性が強すぎる画風・世界観のキャラクターが一つの画面に集まる様子が賑やかで楽しいです。また、アクションや演出がとにかくスタイリッシュで、視覚と聴覚に鮮烈な刺激を与えてくれます。アメコミの設定などをよく知らなくても映像表現だけで満足できること請け合いです。(逆にわかる人にはわかる小ネタもたくさんあるのでそこを探すのも楽しいかも?)
2.スクール・オブ・ロック
ひょんなことから売れないロックミュージシャンが、超一流のエリート小学校の教師になりすますことになり、厳しい校風や両親からのプレッシャーで頭の固くなった生徒たちに音楽=ロックを通じて自由を目覚めさせていくというストーリー。あらすじの時点でまさにロックそのものですが、この映画は破天荒ながら、老若男女問わず誰が見ても楽しめる映画となってます。最初は懐疑的だった生徒たちが、ロックを通じて自分を開示し表現していく過程はとてもイキイキとしていて微笑ましいです。またこの映画、音楽を表現する上で歌唱・演奏する者だけでなく、ライブの照明や演出、さらにはマネージメントといったところにもスポットが当たる部分があります。この辺りに、直接表舞台に出る以外にも、いろんな方法でクリエイティブという仕事に関わり表現していく方法もあるということを掲示してくれているようで筆者は気に入っています。そして、とにかくジャック・ブラックの演技が抜群です。ジャック・ブラック好きにはおなじみのこの映画ですが、これを機会にもう一度見てみましょう。
3.ラジオの時間
普通の専業主婦がコンクールで応募した脚本作品がラジオドラマに採用され、生放送されることに。しかし俳優陣のわがままや度重なるトラブルで当初の物語からどんどん逸脱し…と、ここから続きはぜひ自身の目で確かめて欲しいのですが、この作品ではクリエイターが「プロとして、世に自分の作品を商品として送り出す際の責任」というものをひしひしと感じます。現実のクリエイティブ業界でも、制作上のトラブルや諸事情による内容の変更など、大小様々なアクシデントはつきものです。その中でも決して腐らず、自分の作品を「商品」として最後まで責任を持って作り上げていく登場人物たちの姿はプロとして本当にかっこよく見えます。ここまで書いておいてなんですが、映画自体に説教臭さのようなものは微塵もなく、三谷幸喜作品らしい、笑って楽しめる明るい映画です。ラストシーンは、クリエイターならこみ上げてくるものがあると思います。
映画は心の栄養ドリンク
以上、クリエイターが見るべき(と筆者が思う)映画を3つ紹介させていただきました。感性を刺激するもの、現場で働く際の教訓めいたものなど様々な観点からチョイスしましたがいかがでしたか?もちろん、今回紹介したもの以外にもまだまだ素晴らしい作品はあります。筆者の趣味嗜好も多少は入ったチョイスなので、他にもこれがおすすめだというものがあれば是非とも教えてください。
いやぁ、映画って本当にいいものですね。(追悼:水野晴郎先生)金曜ロードショー大好きでした…。
文:SHUN.Hi
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文:RIRISEA

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