ファッションは機能から始まる。いまだに残るデニムの「小さいポケット」の役割とは?2021.06.25
ファッションはファンクション(機能)からはじまることが多くあります。軍用や登山用などもともとは悪状況を克服するためであったり、多機能で便利なものであったり、基本的には実用性から生まれてきました。迷彩柄も森や林に溶け込む軍人のためにデザインされいまではストリートファッションとして広く認知されています。そんなファンクションなファッションで、気になるデニムの前ポケットについている小さなポケットは何の理由でついているのでしょう?
この小さなポケット、大人の指だとなかなか中を探りにくく、微妙に小さく、ほとんど使うことはありません。小銭が入るくらいですが、小銭を入れると取り出す際にかなり苦労します。
実用性の中からファッションは生まれる
この小さなポケットにも、きちんと歴史がありました。
軍事用や登山用の機能と同じく、このポケットの機能は職業的な理由によるものです。デニムはもともと丈夫な作業着として生まれました。そんな中、カウボーイもデニムを履くようになり、馬に乗る激しい作業中にも「懐中時計」を安全に保護できるようにとデザインされ生まれたようです。
現在の小さいポケットの呼称
世界的ジーンズメーカーのリーバイスによると、現代でも違う使い道があるとのこと。
例えば、
コンドームポケット(どうでしょう…)
コインポケット(前著したように取り出しに難)
マッチポケット(今どきマッチというのも)
チケットポケット(映画のチケットなら確かに)
などと呼ばれて多機能に使われているとのことです。
アップルの創業者でカリスマ経営者スティーブ・ジョブズは、
iPod nanoを入れるポケットだと言って、うまく宣伝に活用していました。
筆者的には、ジッポライターを入れるものかと思っていました。
新しい役割を
かくいうこの小さなポケットは、ニューノーマルな現代でも残り続けています。懐中時計以降、しっくりくる結論にたどり着くまで、小さなポケットの冒険はまだまだ続きそうです。これだ!という正解を見つけたいですね。
文:RIRISEA
文:RIRISEA
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