ストレスケアは大丈夫?令和の禁酒法2021.04.29
アメリカでギャングが台頭し出した理由のひとつが、禁酒法でした。お酒を密造、密売したり、お隣カナダから酒を密入するコワモテの男たちの映画がたくさんありました。
禁酒法さながらの令和の日本、いったいどうなることやら。
アメリカ合衆国における禁酒法は、1920〜1933年まで続きました。なんと13年!長いですね。実際には違法な闇酒場や密造、密売が盛んに行われていたとのこと。今まで良かったことが、ダメになるというのは、それは嫌なものですよね。日本人は素直に従う気質ですが、アメリカ人は自由の国の名のもとに、素直に従うことはなかったようです。しかし、もしアメリカで行われた禁酒法が日本でも敢行されたらどうなるのでしょうか。ニューノーマルは、ノーアルコールとなるのか。。。
海外に旅行し、ふと気づくことがあります。アジアも欧米も、食事をするレストランとお酒をメインにするバーなどとは、くっきり別れていることでした。レストランでは、食事のお供にお酒があり、お酒の種類もさほどありません。日本ではどうでしょう?驚くほどの数の飲食店、居酒屋があります。そもそも居酒屋という業態が海外には殆どありません。お酒を楽しみながらアテをつまむ。お酒と食べ物がほぼ同一の位置にあります。お酒もいろんな種類楽しみたいし、食べ物もいろんなものを楽しみたい、そんな欲求からなのでしょうか。そんな日本の文化が筆者は大好きなのですが、海外に行くたびにこの気軽にお酒を楽しめることの喜びを感じずにはいられないのでした。おそらく、日本人がコミュニケーションがさほど得意ではないので、お酒の力を借りて、話しやすくし互いの距離を近づけるといった文化的な背景もあるのでしょう。ちなみに、居酒屋の定義が定かではないですが、今の日本の食べるのも呑むのも楽しむスタイルは、江戸中期ごろからとのこと。
新型コロナウィルスで令和の禁酒法
新型コロナウィルスの蔓延により、お酒を提供するお店への国からの風当たりが非常に厳しいものになっています。まるで目の敵のような扱いです。営業時間の制限から始まり、2021年4月には休業要請や、酒類の提供の規制がかかりました。まさに令和の禁酒法です。夜8時にはお店の電気もほとんど消えているので、もともと休業しているお店と相まって、その時間以降は街はゴーストタウンと化します。
混雑するお酒のディスカウントストア
筆者もよく行くヤマヤなどのお酒のディスカウントストアも、現在はとても混雑しています。それはそうです、お酒好きの人は、どこだって呑みたいのです。お店で呑めないなら、そりゃあ、家で呑みますよと。BtoCの酒類販売店は活況を見せています。しかし逆にBtoBの酒屋さん、いわゆる飲食店にお酒をおろしていた業者さんは相当なダメージです。
どこで呑むのか
若者の路上呑みも問題視されていますが、治安問題をさておいたとき、狭い友人宅で4、5人で過密状態で呑むよりはまだましかとも思われます。感染リスクか、治安か、と天秤にかけるのはとても難しく最後は各々の良心に働きかけるしかないと。もしくは、家でも外でも一切の飲酒を禁止するなど。いやぁ、そうなったらさすがに大人しい日本人も暴動をおこすでしょう。闇酒場なども現れ、犯罪組織が増え、宅飲みを監視する秘密警察や隣人を売る密告者。もうまるで、戦時中の日本です。ちなみに海外ではそもそも路上での飲酒は規制しているところが多いです。アルコールをどこでも売っていて、どこでも変えて、どこでも飲めて、居酒屋も無数にある日本は外国人からするとアルコール天国のようです。
規制するならストレスケアを
冒頭でも書きましたが、もともと出来たことが、途中から出来なくなるのは、私たち人間にとってとても大きなストレスです。代替案のあるものなら、みな渋々受け入れるかもしれませんが、お酒を呑む行為に代替案はあるのでしょうか?感染リスクもさることながら、人々のストレスケアがこのニューノーマルのライフスタイルにはとても重要になっています。規制し抑圧するだけではなく、ストレスケアの必要性をもっと理解するべきかと思います。
さて日本人はどこまで我慢ができるのでしょうか。。。
文:RIRISEA
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文:RIRISEA
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