近未来を予見してる!?ニューノーマルにおすすめなリアルSF映画7選2021.05.24
まるで未来を予見しているのでは!?と思える、リアルなSF映画をセレクトしました。
ニューノーマルな現代、そして迎える近未来。AIの進化、テクノロジーの進化で我々の想像を超えた未来が待っています。トヨタのウーブンシティ、スペースX社の火星移住計画、アマゾンの自動配達ロボットなど。映画で見た世界はもうすぐそこまで来ています。そんな中、筆者が独自の観点でおススメする近未来を予見しているのでは?と思われるSF映画をご紹介します。
(あらすじはあまり記述しないようにします)
1.AIの脅威を描いた映画『アップグレード(2018)』
AIチップを埋め込むという発想が、現代の手の甲にチップを埋め込み決済やドアを開けるなどのスマートライフの未来のようでその部分の構成がとてもリアルです。埋め込んだAIチップによって体の機能を補助してくれるというのはありそうな未来で、なるほどと思います。過激な描写とエンディングですが、あり得なくない未来として真実味があり、その部分がサスペンスAIホラー映画のようで新鮮です!製作は「パラノーマル・アクティビティ」のジェイソン・ブラム、脚本や監督は、「インシディアス」シリーズのリー・ワネル。
2018年製作/95分/アメリカ
原題:Upgrade
2.進化するロボットの未来を描いた映画『A.I.(2001)』
ロボットに『愛する』をインプットしたことによる壮大なスケールの物語。AIの進化で愛することもロボットが可能となる未来は来るのでしょうか。寿命のある人間たちと、理不尽にも愛をインプットされて苦悩するAIロボットの儚くも美しい物語です。近未来の情景やロボット社会の描き方も美しく、ビジュアル鑑賞としても満足できる作品です。永遠に忘れない愛を知った子供のAIロボット、それだけでキュンときませんか?主人公の子役には「シックス・センス」で、一躍有名になった天才子役ハーレイ・ジョエル・オスメント。
2001年製作/146分/アメリカ
原題:A.I. Artificial Intelligence
3.VRの進化を描いた映画『レディプレイヤー1(2018)』
VRの進化はまさに日進月歩。VRゴーグルをつければそこにはバーチャル空間が存在し、人々は現実社会ではなくバーチャル世界で日々を過ごす。そんなありそうな未来を描いた本作。オンラインゲームの中で出会い結婚までするようになった現代であれば、その未来がフィクションだと決めつけることはできなくなりました。オンラインゲームで会話できる現代、さらに進化しそこによりリアルな感覚を体験できるボディスーツなども登場し、まさに近未来。その辺りのありそうな細かいディティールがやはりスピルバーグ監督。3DCGの美しさと、テンポの良さと何度でも見飽きない作品です。
日本のアニメのサマーウォーズなんかもオンラインインフラの在り方を問う映画としてとても高評価ですね。ちなみに作中のゲーム世界では、みんなが知っているアニメやゲームキャラクターやアイテムが多数登場します。
2018年製作/140分/アメリカ
原題:Ready Player One
4.およそ40年前に予期できていた映画『ターミネーターシリーズ(1984~)』
第一作が1984年というからまさにSF映画、タイムリープ映画の金字塔のターミネーター。AIロボットの性能が上がった先に、一番不必要となったのは人間だった、というその後の映画シーンに使われる解釈を取り入れた映画です。未来では人間は駆逐される側となり、その残された人間のリーダーを生まれる前に抹殺しよう、生まれたけど抹殺しよう、と幾度となく未来から暗殺マシーンがやってくる物語。未来ではスカイネットというAIが世界を支配しているという、なんだか今の延長にそんなこともあり得ると思わせる説得力。タイムリープはさておき、スカイネットに支配された世界というのは、現実味を帯びてしまう。グーグルなのか、アマゾンなのか、そうならなければいいんですが・・・。
1984年~/108分/アメリカ
原題:The Terminator
5.同じくコンピューターに支配された世界を描く映画『マトリックス(1999)』
現実だと思っていたことは、実は夢だった。しかも、人間同士をプラグでつなぎ、夢のフィールドを同一化し、リアルな日常と思わせる。それを仕組んだのは、ターミネーターのスカイネット同様コンピューター側だったというお話。今の現実が現実であると誰が証明できるのか?と問うまさにアンチテーゼ的な物語。主人公がハッカーで救世主ってのも、コンピューターを敵にしたストーリーなのでうなずける。コンピューターウイルスやバグなど、コンピューターの具現化できないものをヴィジュアル化し新しい解釈で表現しています。コンピューターに見せられている非現実の世界であれば、実は何でもできる、それはその者の精神力次第で空も飛べると。確かに夢の中なんだからその通り。広大なスペースでたくさんの人間が眠っており、その人間が発する微弱な電流をエサにコンピューターやロボットが世界を牛耳っているという発想も秀逸ですね。キアヌ・リーブス主演で、監督は「バウンド」のウォシャウスキー兄弟。
1999年製作/136分/アメリカ
原題:The Matrix
6.多次元宇宙とは何かを描いた映画『インターステラー(2014)』
多次元の宇宙の描き方に衝撃を受けた本作。世界的な飢饉や地球環境の変化によって人類の滅亡が迫る近未来で、人類を救うべく人類が住める星を目指す物語。最初の30分くらいは少し眠たい進み具合ですが、宇宙に飛び立ってからは緊迫の連続です。音響やヴィジュアルも素晴らしく、宇宙の神秘的なところをうまく表現しています。ある星に降り立つと、時間が何十倍の速さだとか、ブラックホールのふちがどうのとか、宇宙のロマンが大好きな方には特におススメです。娘との別れや出会いなどもとても切なく感動的に描かれています。あとは何と言っても多次元宇宙のところ。地球は3次元(縦・横・高さの3つ座標)で成り立っている。4次元はそこに時間軸は足される。では5次元以上は一体。そのあたりをなんとなく、おお!と思わせる独特の描写で描いています。
監督は「ダークナイト」「インセプション」で有名なクリストファー・ノーラン。主演は、「ダラス・バイヤーズクラブ」でアカデミー主演男優賞を受賞したマシュー・マコノヒー。
2014年製作/169分/アメリカ
原題:Interstellar
7.来る未来のクローンを描いた映画『アイランド(2005)』
現在、倫理感さえ崩壊すればクローン人間は作ることができるところまで来ています。秩序の無い国であれば、世界に知らせることなくすでに作っている可能性も大いにあり得ます。私たちの近くの国など・・・。クローン人間はなぜ必要なのか?を考えれば人間の残虐性に深く考えさせられます。自分がクローンではないと証明できるすべは、先ほどのマトリックスと同じくないですよね。監督は「アルマゲドン」「パール・ハーバー」のマイケル・ベイ。
2005年製作/136分/アメリカ
原題:The Island
数十年後にはそうなっていそうな未来を描いた映画たち
AI、VR、ロボット、宇宙、クローンと最新テクノロジーで話題になるものばかりです。私たちの倫理観次第では上記の映画のようになってしまうかもしれません。コンピューターに支配され、大地は人の住める状態ではなくなり、人々はVRでしか楽しめ無くなり、宇宙をさまよう。全くあり得ないとは思えないそんな映画をみて、現実で変えられえることから少しずつ変えていくことも必要かもしれませんね。
文:RIRISEA
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