中国、有人宇宙船打ち上げ成功。着々と進む宇宙強国の道2021.06.23
2021年6月17日午前、中国の有人宇宙船「神舟12号」が飛行士3人を乗せて、北西部の酒泉衛星発射センターから打ち上げられ、地球周回軌道への投入に成功しました。すでに打ち上げられている中国の宇宙ステーションとドッキングし各種作業やテストを行う模様。ニューノーマルの中、宇宙の覇権を狙う中国の躍進が止まりません。
中国の狙い
この度の発射は、7月の中国共産党創立100年に合わせた宇宙飛行で、世界に対し中国の「宇宙強国」アピールであると政治的な側面が大いにあります。日本、アメリカ、カナダ、ヨーロッパなどが共同運営する国際宇宙ステーション(ISS)は実は老朽化がかなり進んでおり、その運用スケジュールは2024年までしか決まっていません。もしかしたら、近い未来で中国が唯一の宇宙ステーション保有国となる可能性もかなり高くなっています。
中国の宇宙開発
2003年に中国は初めて有人宇宙飛行に成功しました。その後、過去6回、延べ14人を宇宙に運んでいます。7回目のとなる今回、中国空軍パイロット出身の45~56歳の男性3人が搭乗しました。これは2022年完成を目指す中国独自の宇宙ステーションの最初の住人となる予定です。
有人宇宙活動は2016年以来、実は約5年ぶりの大行事でした。将来的に月に宇宙飛行士を送る有人探査を視野に入れており、宇宙ステーションにて長期滞在のノウハウを蓄積したい考えです。
遅れをとる日本
宇宙開発が各国で盛り上がる中、日本は今一歩遅れを取っています。予算削減などが主な要因ではありますが、研究開発者への待遇の低さもあり、優秀な研究者や科学者が国外に活路を見出してるというまさに緊急事態です。
宇宙の覇権を指をくわえてみているだけではなく、宇宙のような大きなプロジェクトであれば間違いなく国の支援が必要です。そういったところへの考え方を180度変えなければ、今後日本が輝くことはなくなってしますでしょう。
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文:RIRISEA
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