NEXT NEW NORMAL - コロナ禍での新しい生活、その先の近未来。

ニューノーマルを後押しするならモビリティの規制緩和が必要不可欠2021.05.02

ニューノーマルを後押しするならモビリティの規制緩和が必要不可欠
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2021年4月30日、JR西日本は純損益が2332億円の赤字であると発表しました。(ちなみに前年は893億円の黒字)。これは、国鉄(国営鉄道)から民営化した1987年以降で過去最大の赤字です。新型コロナウイルスの蔓延による利用者の激減が主な原因とのこと。今後の公共交通機関の在り方が問われる事態となりました。これはコロナ禍の一過性のものか、はたしてその範疇で済ませていいものなのか・・・。

島国日本が大きな節目に来ていることは、アンテナの高いインテリジェンスな方たちは、みな薄々気付いています。しかしながら、国の動きは遅い。急行ならぬ鈍行です。島国の良さを最大限発揮できる交通規制の改革、移動手段の規制緩和は今まさに必要なわけです。新型コロナウィルスで、大規模な交通手段、例えば飛行機、電車、バスなどは感染リスクを軽減するために敬遠されがちです。当然、民間機関ですので、乗客数が少なければ、赤字となり、乗客数がゼロになれば廃線、倒産です。まさに資本主義の合理性が裏目に出る瞬間です。となったときに、自動車のような中規模な移動手段だけではなく、新しい移動手段が求められます。いまだからこそ規制緩和するべきモビリティを考察します。

電動キックボード


すでに欧米やアジアの一部地域では、公道や歩道の走行が認められている電動のキックボード。確かに数十年前のアメリカ映画でも女子高生が坂道の多いロサンゼルスの街を電動キックボードに乗って通学する姿が日常の風景として描かれていました。日本では、電動キックボードは微妙な扱いで、とあるキックボード業者いわく、法律的には該当しないから規制の対象ではないと。しかしながら、都会の街では若者が乗る姿が増えてきましたが、なんだか少し後ろ指を指される雰囲気があります。キックボードの登録制などで、簡単に公道走行ができるようになればと思います。

フル電動自転車

電動アシスト自転車ならぬフル電動自転車。モペットともいいます。人間の漕ぐ力に対して動力をアシストするにとどまる電動アシスト自転車と違って、モペットは、電動のバイクです。見た目が自転車に近しいだけと言ってもいいでしょう。

最新のモペット事情は、バッテリーが本体フレームの中に収まるなどして、一見してフル電動自転車には全く見えません。強いて言えば、アクセルとなるハンドルがバイクのスロットルのようにそれなりにゴツくなっています。これも、最近よく街中で遭遇します。全くペダルを漕がずに進む自転車はほぼこれです。こちらは、完全に日本の法律では無許可の原動機付き自転車に該当するので、警察に見つかると罰金などが課せられます。しかし、見た目がほぼ分からなくてなってきたので、警察も大変です。きちんとペダルを漕ぐ仕草をして運転していたら、検挙するのは至難の業でしょう。

セグウェイ

自動車の代用とは、全くなりませんが、これらの移動手段も公道の規制を緩和するべきです。規制の緩和とともに法設備、ルールやマナー、登録制度や保険など。セグウェイが街中で走ることがさほど危険とも思いません。セグウェイをはじめ、電動キックボードなどもイベント会場や私有地での使用に留まっています。想像してください。このようなモビリティが東京や大阪のような大都市、または公共交通機関が乏しい郊外でたくさん往来している未来図を。わたしはとてもカッコいいニューノーマルワールドが広がっていると思います。モビリティもガジェットもどんどん最新のものを取り入れていくべきです。そのために、柔軟に法改正や、ルールマナーを整備していくことです。

完全自動運転


現在の自動運転はあくまでドライバーのアシストという定義までとされています。ですので、完全に手を離し、全く運転に関与しない乗り方をし事故を起こしてもメーカーは一切の責任を持ちません。

【MEMO:ちなみに、自動運転はレベル分けされています。】
現在市販されている自動運転を謳う自動車はほぼレベル2。レベル2の自動運転技術は、要は運転支援システムのレベル。ステアリングやアクセル、ブレーキの操作がほぼすべて自動化されていても、ドライバーが常にシステムの状況や交通環境に気を配る必要があります。しかし、そこにレベル3の登場です。ドライバーは、状況や周辺環境の監視を常にする必要がありません。走行中にスマホをいじったり、カーナビを操作することができます。ちなみに、これまでの道交法では『運転操作をするのは人間』であることを前提にしていましたが、改正された道交法では新たに『自動運行装置』という概念が導入され『自動運行装置を使って車両を利用する行為』も運転行為に含めるという画期的な変更が実施されました。少しずつですが、変化は起きているようです。
日本ではホンダのレジェンドが日本初のレベル3モデルを発表。『手放し』『よそ見』を実現するレベル3の試乗レポートがどんどん上げられています。概ね高評価を得ています。

誰しもが期待する未来

自動車の自動運転、電動キックボード、モペット、セグウェイ、これらの近未来的なモビリティを一刻も早く導入しテクノロジーとITで秀でた国であると、日本は世界にアピールするべきです。ジャイロ技術を駆使したタイヤが球体のモビリティなども開発が進んでいます。体重移動だけで進むというのは、人の直感や感覚にダイレクトな操縦方法です。人がほぼ直感で操作感の少ない直観操作をすることこそ、テクノロジーの進歩と言えます。そんな近未来モビリティか、もしくは、AIとITにより完全に移動操作を託した自動運転モビリティか。大都市の大渋滞問題、郊外の移動手段希薄の問題は実は同じ問題で、例えばタクシーこそ、完全自動運転にすれば結構解決しそうな問題です。しかしその実現にむけての障壁は、技術やテクノロジーではなく、実は政治と決断の遅さ、マスコミの煽動だけではないのかと、筆者は思わずにはいられないのでした。

文:RIRISEA

文:RIRISEA

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