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まるで映画の世界。ロシアのハッカー集団『ダークサイド』2021.05.17

まるで映画の世界。ロシアのハッカー集団『ダークサイド』
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北米最大のパイプライン運営会社の『コロニアル』に、ロシアを拠点とするハッカー集団『ダークサイド』が日本円で約5億4700万円の『身代金』を要求したとのこと。最近本当にコロナウィルスではなくコンピューターウイルスやハッキングのニュースが多くなってきました。機関銃の戦争から、すでのネット上の戦争に移り変わっています。

このダークサイドの攻撃、ランサムウエアによるもので、コロニアル社は、暗号資産ですでにそれを支払ったとのこと。。。払ってしまったら、今後もこのケースはイケるとなってしまいます。

トム・クルーズが活躍してくれないと・・・

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コロニアルは5日間のシステム停止を経て、操業再開に着手しましたが、ダークサイドが用意したコンピューターネットワークを復旧させるための暗号解読ツールは復元が非常に難解だった模様。(わざと??)まるで、本当に映画のような話。ロシアのハッカー集団『ダークサイド』が、アメリカのパイプラインをハッキングで、身代金要求って、ほぼミッションインポッシブルです。トム・クルーズはどこにいるのやら。裏で暗躍していたのでしょうか。

2021年5月13日午前には、供給先にパイプラインを通じ燃料輸送を再開できたと発表しました。

ダークサイドも大胆にも声明を発表。

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『われわれの目的は金もうけであり、社会に問題を起こすことではない』と表明。いやいや、もしお金払わなかったら社会に問題起きるでしょ、と結局は犯罪組織です。ミッションインポッシブルでいう『シンジゲート』ですね。

そんな中、米国家安全保障副補佐官は、ダークサイドとロシア政府との関係性を調査中とのこと。バイデン大統領は、ロシアを拠点に活動しているのだから、ロシア政府にも何らかの責任はあると述べました。冷戦が再びかと、日本も他人事ではありません。そんな矢先、

日本もターゲットのひとつ

日本の企業、東芝テックの欧州子会社で、2021年5月14日、サイバー攻撃を受けたと発表。それもハッカー集団『ダークサイド』の犯行である見込みが強いとのこと。ああ、日本も全然他人事じゃない。むしろ当事者です。
現在、専門機関が調査中とのことですが、被害はヨーロッパの一部地域に限定されており、顧客情報などが流出した事実いまのところ確認できていないとのこと。

石油を運ぶパイプライン、止めることは死を意味する・・・

コロニアル社の石油パイプラインはアメリカの『インフラの頸部』とも呼ばれているくらい需要な拠点。輸送停止が長くなれば、夏のドライブシーズンの前にガソリン価格が急騰し、経済に大きなダメージを与えることになる。まさにハッキングからのテロ行為に等しい。今回の件で、アメリカ南東部の地域では、ガソリン不足を懸念して市民が給油所に詰めかけたとのこと。日本でいうオイルショック。最近のコロナ禍のマスクニーズと同じだ。あのとき、不織布マスクは1枚通常10円ほどのものが、1枚200円になった地域もありました。
アメリカ自動車協会によると、アメリカ全土の平均ガソリン価格は1ガロン=2.96ドルに上昇し、2018年5月以来の高値を付けました。

IT戦争はすでに始まっている。

ハッキングからの身代金、経済のパニック、石油価格の高騰と、これはまさにITテロからの紛争です。情報セキュリティーの重要度はますます高まっていますが、世界に比べ反応の鈍い、日本。標的にされていることも知らず、のんびりしている場合ではないですね。ニューノーマルの中、インフォメーションテクノロジーを通じての戦争はもう始まっています。インターネット上のセキュリティ対策に対して個人個人の意識と、国の意識を日本はもっと上げなければなりません。

文:RIRISEA

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