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なぜ日本政府は途上国へのワクチン支援のために約880億円を追加拠出したのか。2021.06.08

なぜ日本政府は途上国へのワクチン支援のために約880億円を追加拠出したのか。
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2021年6月2日、日本政府と国際組織の共催によるオンライン会合「COVAX(コバックス)ワクチンサミット」が開かれ、菅総理は、途上国へのワクチン支援のために約880億円を追加拠出することを表明しました。日本のワクチン接種状況、国の施策に批判が相次ぐ中のこのニュースに、国民と政府の温度差がより広がっています。

約40カ国が参加したワクチンサミット

日本の菅義偉首相は、途上国への公平な普及に向け新型コロナウイルスワクチン支援として、約880億円の追加拠出を行うと表明しました。日本政府は、すでにこの計画に210億円を拠出しています。トータルで約1100億円という巨額の支援。日本での新型コロナウィルスの鎮静化がままならない中でなぜこのタイミグなのでしょうか。拠出総額はアメリカに次ぐ約1100億円。どうやら世界政治的な日本の立場としてのパフォーマンスとも見てとれます。

「ワクチンへのアクセス、経済力左右は許されない」

菅総理
菅義偉首相は『ワクチンへのアクセスが、国の置かれた状況や経済力によって左右されることは断じて許されない』と発言を強調しています。たしかに、命に不平等はあってはならないと思います。手を差し伸べられるのであれば、手を差し伸べるべきです。しかし、タイミング的にいまなのでしょうか。

ネットの反応は・・・、

『支援するな、とは言わない。国会議員の事務所名義資産売り払ってから、税金使ってくれない?』

『税金納めている日本国民が自助なのに?オリンピック控えて、これからもっと接待費用がかさみそうなのに?』

『そこまで海外に出せる金があるなら国内の補償をしっかりしてくれ。国民はボロボロだ。』

『困窮世帯への給付より金額が多くない?ワクチン接種遅れてる国が他所に提供?』

『外交上必要なのは分かるけどタイミングや金額には疑問がある。過度な海外送金は日本のGDPが上向いてからやってくれ』

という、批判の声が圧倒的です。自粛や規制を国民に押し付けておきながら、パフォーマンスとして、1100億円もの巨額な大金を拠出するというのは、中々承服できません。国民への説明も、誠意も熱意も、タイミングも、方法もすべてがうまくありません。1100億円はみんなが支払った税金で成り立っているのです。

いたちごっこにならないために

しかし、なぜ途上国へ支援するかという側面をもう少し説明されていれば、批判も変わっていたと思います。先進国でワクチン普及が進んで新型コロナウィルスの蔓延を鎮静化できたとしても、途上国で感染拡大し、ウイルスが新型に変異すれば、現在のワクチンのでは効果のないウイルスになる場合があり得ます。そうなると、またワクチンの効かない変異ウィルスの蔓延でパンデミックになりえます。要は世界レベルの『根絶』を目指さなければ、いたちごっことなってしまうという訳です。根絶やしにしなければならないのです。そういった意味では、資金の拠出は大事なファクターです。自国のワクチン普及が十分に進み余裕ができた国は対応していくべきでしょう。アメリカやイギリスなどは国内のワクチンの普及が進み、国際支援に積極的に協力する段階にきています。しかし、日本はワクチン接種率は見て通り大幅に遅れ入てます。それはワクチン争奪戦に負けたからですが、争奪戦に負けた上に、ワクチン接種が大幅に遅れているのに、他国のために資金を拠出するというのは、どう考えても愚策としか言いようがありません。せめて、ワクチン接種率50%以上となってからの表明でも良かったのではないでしょうか。

国民感情を逆なで続ける、今の日本政府。本当に、国民のために行動しているのでしょうか。ヒーローやリーダーはピンチの時にその資質が問われます。今回のこの窮地に明らかになったと言わざるおえません。

文:RIRISEA

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