モンドセレクション、実は日本だけで流行っている。2021.07.09
ニューノーマルの昨今、どこかしらで見かけるモンドセレクション受賞のロゴ。お土産のお菓子や有名なビールの缶などにもそのロゴはあります。どこの何の機関が認定したのかよくわからないこのモンドセレクションですが、
付いているのといないでは、購買意欲に大きな差があります。ニューノーマルの中でも続くモンドセレクションとはいったい?
モンドセレクション最高金賞受賞
このモンドセレクション最高金賞ってのが、またいいですね。金賞ではなく最高金賞という言い回しがとても素晴らしい印象となります。小学生の娘のピアノの発表会に行って、審査結果をドキドキして待っていると金賞を受賞するものが何名もいました。ある一定の基準を超えれば金賞を受賞できるようでした。このモンドセレクションも同じく、基準値に対しての相対評価で付けられているようです。
モンドセレクションとは
モンドセレクションは、ベルギー王国の国家組織機関、各分野の専門家の指導のもと化学と法規を重視した客観的な審査評価を取り入れ、「公正中立で独立した品質の審査評価機関」として創立されました。客観的に品質を評価された優秀品質賞は、創立から50年以上「品質の証」として世界中の多くの人々に認知され続けているとのことです。中々の歴史のある機関なんですね。しかも、ベルギー。日本の食文化を正しく評価できるか、いまいちピンときませんが。。。
モンドセレクションはお金を払えば誰でも金賞が受賞できるのか
モンドセレクションは、受賞結果が銀賞や銅賞など期待通りでなければ非公開にすることができます。お金を払えば受賞できるのかという問い合わせが多かったようで、調べたところ、そこまで簡単なものではないようです。ただ、日本はそもそも食文化が成熟しているので日本の受賞率は高めとのことでした。日本の食品部門の初出品による最高金賞の受賞率は3.3%ですので、最高金賞を取るのは中々難しいようです。100件中3件、これをどう判断するか、ですね。連続受賞の場合は29.5%とかなり上昇するので、1度取ったら品質を落とさない限り受賞をキープできるのかもしれませんね。金賞の初出品の場合は33.1%(3件に1件)金賞の連続受賞の場合は53.1%(2件に1件)とのことなのでかなりの確率で何かしらの賞は受賞できそうですね。銀賞、銅賞はほぼ参加賞レベルかもしれません。
モンドセレクションの実情
日本ではその知名度は絶大ですが、地元ではモンドセレクションの認知度は今一つのようです。現地取材でも知っている人はパラパラ。そして、実はモンドセレクションに応募している商品の半分以上が日本の商品ということです。
さらにある年の集計で、モンドセレクションを受賞した総数約2,700点のうち半分以上の約1,800点が日本の商品で、ひとつの国としては最多です。モンドセレクション大国日本なのです。
主催者側は、『一定の基準を満たせば受賞できるます。銀や銅を含めれば応募商品の90%近くが受賞しています。』とあっけらかんと言ってしまう。まるで英検4級。
日本はそもそも品質が高いというのももちろんありますが、出せばほぼ通るというのは、なかなか微妙ですね。
主催者さらに『これは競争ではなく、学校のようなもの。70点以上の成績なら銀メダル。80点以上で金メダルを取るのと同じだ。』
とのことです。
ヨーロッパではあまりメジャーではない、モンドセレクションの価値をしっかり見極めて、消費者として公平な判断のもと商品を購入しないといけませんね。
文:RIRISEA
文:RIRISEA
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