洗濯機から出る糸くずも海洋汚染の一因?2021.06.30
海洋汚染、CO2削減と現在環境問題はあらゆる分野で重要視されています。日本でもレジ袋が有料化し、買ったものを両手にそのまま抱えて横断歩道を走るビジネスマンをよく見かけます。エコバックを持ち運ぶのは、ビジネスシーンでは難しいかもしれませんね。プラスチックの削減が叫ばれている中、よくよく考えると糸として認識しているアパレル繊維もそのほとんどが化学繊維(石油由来)です。ニューノーマルの現代、ここにも大きな問題があります。
9割が化学繊維という結果
世界に出回る洋服のほとんどが化学繊維か化学繊維配合でできています。化学繊維はそのほとんどが石油由来で、プラスチックと変わりません。現在、洋服はリサイクルが進み、中古品などは貧しい国などに無償で配られたりしています。
しかし、侮れないのが、洗濯の際にでる繊維のくず。もちろんこれもプラスチックと同等のものです。
世界で年間800万トンが海に流れ出ていると言われているプラスチックごみの一端をこの洗濯の糸くずが加担しています。
洗濯機のフィルターで防いではいるものの、当然100%は防げません。マイクロプラスチックとなった細く小さい化学繊維の糸くずは、フィルターを通り抜け、川から海へ流れ込んでいるのです。
ある研究団体によるとマイクロプラスチックの9割以上が、ポリエステルなど化学繊維の糸くずだったとのこと。9割も占めるのであれば、レジ袋削減よりも大きな問題な気もします。
ファッションブランドの動き
「niko and…」「LOWRYS FARM」など若者に人気のブランドも扱うアダストリアは、繊維くずが流れ出さないよう極小な網目の洗濯ネットを開発しました。この洗濯ネットによって、最大80%繊維の糸くずの流出を抑えることが出来たとしています。
ファッションは楽しむものですが、それによって何かが犠牲になるのはニューノーマルの世の中では認められません。『オシャレは我慢』とも言いますが、我慢するのは当の本人だけでよく、地球に我慢させる必要はないのです。
海洋汚染をゼロに
「2050年までにプラスチックによる新たな海洋汚染をゼロにする」と掲げられていますが、放っておけば叶う目標ではありません。自分の趣味や遊びの中でも環境問題に気をかけ、改善できるところから改善していかなければなりません。日本では洗濯の問題以外に、過剰包装の問題も最近よく取り上げられています。本当に必要なものは何か、見極めてシンプルな包装、デザインにしていかなければなりませんね。
文:RIRISEA
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