コロナ禍 お正月のオンライン化は可能? 2020.12.30
近頃、1日の新規感染者数が2000人を超え、連日「過去最多新規感染者数を更新した」というニュース速報が流れるなど、まだまだ新型コロナウイルスは収束の予兆が見えません。
例年ならば年末年始は、忘年会、新年会、帰省、旅行、カウントダウン、初詣など、人混みや長距離移動を伴うイベントが重なる時期です。
ですが、今年の年末、来年の年始は、はじめてコロナ禍で迎える事になるので今まで通りとはいかなそうです。
そこで今回は新型コロナウイルスによる自粛や新しい生活様式、ニューノーマルの中で恒例行事のオンライン化は可能なのかを見ていきたいと思います。
約7割の人が帰省をしない
お正月といえば家族・親族が一斉に集まり、宴会や会食を楽しむという家庭も多いのではないでしょうか。
帰省ラッシュの混雑具合も毎年話題となりますが、今年の年末年始は「帰省しない」と答えた人が68%にも及んだそうです。
皆さん帰省したい思いはあるものの、家族への感染リスクを考えると断念せざるを得ないのでしょう。
僕は帰省先まで自宅から徒歩10分ぐらいなので、距離的には簡単に帰省することができます。
しかし祖父母が高齢なので、自分がもし無症状でコロナウイルスに感染していたら、と考えるとやはりためらってしまいます。
ですが家族への年末年始の挨拶は顔を合わせてしたいので、今回はビデオ通話アプリなどを利用して"オンライン帰省"にしようかと思います。
今年の第一選択は「オンライン帰省でお願い致します」 https://t.co/6ls2lviHbz
— 救急医! 志賀隆 (@TakSugar) December 10, 2020
皆さんも帰省はできずとも、是非ご家族と顔を合わせて1年の振り返りや久しぶりの会話を楽しんでください。
ニューノーマルなお正月
初詣・参拝は、年中行事の中でも一年の始まりとも言える大切な行事ですが、神社などに大勢の人が集まるため、“密回避”が難しい場所です。
新型コロナウイルスの終息の目処が立っていない中で、そのような場所に赴くのはまだ早いという考えを持っている方は多いかもしれません。
そんな中、新しい生活様式に合わせた、ニューノーマルな初詣を各地で取り入れているようです。
いくつかご紹介していきますね。
お賽銭をオンライン決済?
最近では、お賽銭やおみくじの代金のキャッシュレス決済を導入している神社や寺が多く見られます。
外国人観光客に向けて元々導入してたところもあれば、コロナ禍で導入したというところもあるようです。
実際にキャッシュレス参拝ができる神社や寺の一例は以下の通りです。
・東本願寺(京都)
2020年10月にお賽銭を電子決済できる仕組みを導入したことを発表しました。
QRコード決済の「J-Coin Pay」と「Union Pay」が印字されたパネルも設置し、参拝者はそれをスマートフォンで読み取り、好きな金額を入力して支払いすることができます。もちろん、これまで通りに現金でお賽銭を納めてもかまいません。
・下鴨神社(京都)
世界文化遺産に登録され、パワースポットとしても人気の高い下鴨神社は、外国人観光客などの増加により、Visa、Mastercardなどのクレジットカード、WAON、Suica、PASMOなどの電子マネーでの決済を2019年から導入しています。
・日光東照宮(栃木)
日光市にある日光東照宮では2018年9月から、Suicaなどの交通系電子マネーで拝観券を購入できる取り組みを初めています。
さらに境内ではWi-Fiが整備され、参拝者にとって便利な環境が整えられています。
上記のように、規模の大きいところでは電子決済の仕組みが整えられていることろが多いようです。
お賽銭やおみくじ代を支払うときには多少なりとも人混みでの会話が発生するため、感染リスクが高まってしまいます。
少しでも感染リスクを避けるためには、このようなキャッシュレス決済の導入は有効だと思われます。
リモート参拝
電子決済が導入され利便性の向上が図られたとはいえど、毎年混雑が起きる初詣で密を回避するというのは難しいかもしれません。
そんな方にはリモート参拝という選択肢があります。
この仕組みを導入している有名な神社や寺をピックアップしました。
・東大寺(奈良)
東大寺は年間の拝観者が300万人を超える日本の一大観光スポットです。
3Dバーチャル参拝をウェブサイトで用意しており、画面上でも自分の足で境内を進んでいるように大仏様を拝観することができます。
東大寺のバーチャル参拝。盧舎那大仏(るしゃなだいぶつ)の崇高さよ……
バーチャル参拝、昼・夜と切り替えて観れるのも良いのだ。 pic.twitter.com/JqBDE2wQdV— 宗教建築が好きなアライさん(宗建イ) (@araisan_syukyo) December 10, 2020
・平等寺(徳島)
四国八十八ヶ所の第二十二番札所である平等寺ですが、遠方の方や参拝できない方のために、リモート参拝のほか24時間本堂のライブ中継が行われています。
・築地本願寺(東京)
築地本願寺も新たにオンラインでの法要参拝を始めており、大晦日や2021年正月にはオンラインで常例布教が配信されます。
お賽銭のキャッシュレス化やオンライン参拝などに限らず、どんなことであれ新しい試みには賛否両論が起きるものだと思います。
確かにこのような取り組みには「本当にご利益があるのか」など情緒的な意見もあるでしょうし、「電子決済で収集された個人情報の漏洩が心配」などのデメリットも考えられます。
しかし、新型コロナウイルスへの心配がぬぐい切れない中で、このようなニューノーマルな参拝方法は、感染防止という観点からもメリットの方が大きいと僕は思います。
まとめ【NEXT NEW NORMAL】
今回は日本人の文化に強く根付いているお正月が、コロナ禍によってどのような変化を遂げるのかを見てきました。
僕は、家族や友達と一緒に由緒ある大きな神社に初詣をすることが毎年の恒例でした。
思い返せば、神社にはたくさんの屋台が出店しており、いつも身動きが取れないほど人が集まっていました。
コロナ禍ではそういった極度の”密”状態は絶対に避けなければいけません。
現在、IT技術の進歩により、帰省やお正月の恒例行事である初詣がオンライン上で完結するような仕組みが整えられてきています。
感染リスクを抑えれるという点では従来の参拝方法よりも、オンライン参拝を行うということは個人的には大賛成です。
オンライン参拝を活用することで、普段は遠くて行けないような有名な神社などへ参拝することができ、普段とは違った体験ができるようになると思います。
僕も新しい体験ができるいい機会だと思うので、オンライン参拝を行ってみようと思います。
他の行事もこのまま新型コロナウイルスの流行が収まらなければ、オンライン上で行われるものが増えていきそうですね。
来年度は今年度よりもさらに入学式、祇園祭、天神祭、ハロウィン、七五三、クリスマスなどの人が集まる年中行事も、オンライン上で完結する未来になっていくかもしれません。
あまりにも情緒がないのも寂しいですが、新しい生活基準に変化していく事は今後も必要だと思います。
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文:sakata
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