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コロナ禍の救世主?!アマビエとはコロナ

投稿日:2020.11.19
 更新日:2020.11.24
コロナ

世界中でウイルスが蔓延している世の中ですが、この状況だからこそ注目を浴びている日本の妖怪がいます。

疫病をおさめると言われている謎の妖怪”アマビエ”です

その姿はまるで魚のようにも見え、鳥のようにも見えます。

新型コロナウイルス感染症の予防になるとして、Twitterでは2020年2月27日頃から拡散し始められました。

さて、アマビエとは何者なのでしょうか?

疫病の流行を抑え込めると言い伝えられ、たくさんの人に信じられていたアマビエの実態について、ご紹介したいと思います。

アマビエとは

アマビエ
(出典:水木プロダクション)

江戸時代における新聞のようなものとして、瓦版というものがあります。

実は、アマビエの記録として残っているのは京都大学附属図書館が所蔵する、江戸時代後期に制作されたとされる瓦版1枚のみなんです。

たった一枚の瓦版に書かれていたことが約200年もの歳月を経て、現代まで語り継がれているということなのです。

ではなぜ、1つの情報がここまで広まったのか…

以下、アマビエについて書かれていたことです。

”肥後国(現在の熊本県)の海中に、毎夜光るものが出るので、土地の役人が視察に行った。すると図のような者が現れて、「私は、海中に住む“アマビエ”という者である。今年から六年は諸国豊作だ。しかし、病が流行したら早々に私の姿を写し、人々に見せなさい」と言って、海中へと入っていった。”

この瓦版からわかることは、
・アマビエは海中に住んでいること
・病が流行したらアマビエの絵をかいて人々に見せると疫病がおさまる
ということの2点です。

見た目は長髪でくちばしがあり、うろこのついた身体から3本の足が生えた姿が特徴です。

その姿を写した絵には、疫病除けのご利益があるとされています。

妖怪などの“異形のもの”はさまざまなジャンルに分けられますが、アマビエは実在が信じられた「幻獣」と呼ばれる分類に分けられます。
その中でも人々に未来の予測を告げる「予言獣」に分類されています。

アマビエが伝えられた理由

なぜ当時の人々がアマビエの姿を書き写して、人々に見せたのでしょうか?

考えられる理由は2つあります。

1.書かれたものそれ自体が護符になる
昔から珍獣・幻獣の姿を見ることで、除災招福のご利益が得られると考えられており、アマビエも同様に疫病除として描かれました。

アマビエは自分の姿を写して人に見せるようにと告げていますので、ご利益を得るために「書き写して人に見せる」ことが大事だと当時考えられたのでしょう。

2.情報共有するため
アマビエが出現したのはおおよそ江戸時代と考えられます。
当時はテレビやSNSはもちろん、新聞すらありませんでした。

人々が情報を共有する手段は、見たり聞いたりした様々な情報や噂を書き写すことで、他人に伝えることのみでした。

アマビエもこうして伝えられていったのでしょう。

このことから現代では新型コロナウイルスの終息を願って、江戸時代の瓦版に代わって、SNSやメディアを通じてアマビエの姿が拡散されていきました。

Twitterでは、新型コロナウイルスが流行し始めた3月に入ってから、「アマビエ」というキーワードの含むツイートの数が急増しました。
2月では一日に10件ほどだったのに対して、3月に入ると一日約4万件ほどツイートされていたそうです。
このことから世間の皆さんのアマビエに対する興味関心が高まっていたことがはっきりとわかります。

【番外編】アマビエの親戚!?アマビコとは?

アマビエとよく似た名前の妖怪がいます。
それはアマビコです。

湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)蔵

アマビコの刷り物は数例あり、名前も「あま彦」「天彦」「天日子」など当て字の種類が多く、現れる場所や立地条件、姿かたちもさまざまです。

しかしその一方で、その姿は多少の違いはあるものの、三本足の猿という奇妙な形状で書かれていることが多いです。

アマビエの文献が1つに対して、アマビコの伝承は各地で多数見られるため、「アマビコ」を「アマビエ」と書き間違えたのではないかという説もあります。
しかし、いまだに事実はわかっていません。

まとめ【NEXT NEW NORMAL】

今SNSやメディアで流行っているアマビエは、日本に古くから伝わる妖怪のことでした。

アマビエは人々に「病が流行したら早々に私の姿を写し、人々に見せなさい」と言った伝承が伝わっている、疫病を鎮める妖怪です。

天保・安政・明治と少なく見積もっても3度にわたって疫病とともに話題となったアマビエですが、明治から約200年先の現在でもまた話題になっています。

これだけ長い間疫病が流行し、アマビエという妖怪が信仰されてきた背景には、人類は疫病を撲滅することはできなかったというメッセージが隠されているかもしれませんね。

しかし、たった1つの情報源が現代にまで語り継がれるという事は、その情報源のインパクトや効果が異常に強かったのかもしれないと私は感じました。
所詮架空の生物だ、言い伝えに過ぎない、と思わず、今この時代だからこそ信じてみる価値があるかもしれません。

皆さんも是非アマビエを描いて、周りの人に見せてみてください。
長年にわたる伝説が、今、効果を発揮してくれるかもしれません。

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