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性別欄はもはや必要ない!?2020.11.12

性別欄はもはや必要ない!?
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近年、「LGBT」という言葉をよく見かけたり、聞いたりしませんか?

日本で使われている履歴書や、インターネットのアカウント登録の際、
性別を選択する個所がありますが、大体の物は男性、女性の二択です。

身体的性別は確かに2択かもしれませんが、
心の中での性自認と異なることもあり得ます。

日本ではまだまだ性的マイノリティに対しての風当たりが強いですが、海外ではまた違った対応をしています。

今回は「LGBTQ」と呼ばれている性について、紹介したいと思います。

LGBT

性別欄はもはや必要ない!?
LGBTという言葉が誕生する前は「身体的性別と性自認が同じで、異性を愛することが普通であり常識である」
とされてきました。
そのため自分の性のあり方について考える人がほとんどいない状態でした。

そんな中、
レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの数が比較的多いとされていたため、「LGBT」という言葉が誕生しました。

それぞれ

・L(レズビアン)
性自認が女性の同性愛者

・G(ゲイ)
性自認が男性の同性愛者

・B(バイセクシュアル)
性自認がはっきりしており、男性・女性の両方とも愛することができる人

・T(トランスジェンダー)
性自認と身体的な性が一致しない人

の四つですが、これら四つともすべて男性・女性という二つの性別に基づいています。

上記以外にも性別がはっきりしていない人が世界中に存在しており、その人たちはLGBTに当てはまりません。

そのような人たちがどのように呼ばれているのか、
次世代の性の区別の仕方、「LGBTQIA+」とはどういったものか詳しく見ていきたいと思います。

LGBTQIA+

性別欄はもはや必要ない!?
前出のLGBTに加え、

・Q(クエスチョニング)
自分の性別がわからない・意図的に決めていない・決まっていない人、または模索中の人のことを指します。理由としては自分の性自認や性的指向を決めたくない、まだ決めかねている状態、どのセクシュアリティもピンと来ない、あえて「わからない」という状態にしておきたい、などが挙げられます。

・I(インターセックス)
一般的に定められた「男性」「女性」どちらとも断言できない身体構造を持つ人。
しかし、性自認が男性もしくは女性であり「中間」を表す「インター」という言葉を使いたくないという人もいることから、最近では「DSD(通称、性分化疾患。からだの性に関する機能や構造が、いわゆる「男」「女」とされるかたちと異なった状態で発達する疾患の総称)」という表現が用いられることが多いです。

・A(アセクシュアル)
誰に対しても恋愛感情や性的欲求を抱かない人を指し、無性愛と訳されます。英語の発音になぞらえて、エイセクシュアルともいいます。

・Xジェンダー
Xジェンダーとは男女どちらにも当てはまらない人や、性自認が男性・女性の間で揺れ動いている人の性自認です。その揺れ動き方などから中性・両性・無性・不定性の4つに分類されます。
Xジェンダーはクエスチョニングとよく似ていますが、クエスチョニングは「決まっていない・意図的に決めていない・模索している」というまだ決まっていない性自認であるのに対し、Xジェンダーは「男女のどちらでもない」「性自認が男女間で揺れ動いている」とどちらでもないと決まっている性自認です。

・パンセクシュアル
パンセクシュアルとは、相手の性に関わらずどんな人でも愛することができる人で、全性愛と訳されます。
バイセクシュアルと同じと思われがちですが、バイセクシュアルは「男性と女性の2つの性を愛することができる」というのに対し、パンセクシュアルは相手の性を恋愛の条件としないため、相手が男性・女性以外の性自認でも(例えば、Xジェンダーやクエスチョニングといった性自認の人も)愛することができます。

・アンドロセクシュアル/ジニセクシュアル
アンドロセクシュアル/ジニセクシュアルとは、性自認に関わらず男性/女性を好きになる人のことです。例えば、Xジェンダーやクエスチョニングを自認する人が自分の性的指向を示す時に使われます。
また、最近では、性自認に関わらず男性を好きになる人はマセクシュアル、女性を好きになる人はウーマセクシュアルとも呼ばれるようになっています。

これらに加えてほかにもまだ名前のついていない性やそれ以外の性を指す「+」が追加されたり、様々なセクシュアリティがあるという意味で「s」が付いたLGBTsという言葉もあります。
セクシュアルマイノリティー先進国である欧米では、上記のほかにも数え切れないほどの言葉が日々生まれており、中には自分で言葉を作ってしまう人もいるらしいです。

まとめ【NEXT NEW NORMAL】

近年よく聞くようになったLGBTという言葉は性別を表す言葉のほんの一部で、ほかにもたくさんの言葉が存在しています。

世界には100人いれば100通りの性自認が存在するのです。さらに、「どんな人に」恋愛感情を抱くのかということも人それぞれです。

この世界には、「性別は男性と女性の2つだけではない」ということを常に頭の片隅においておくことが「男性か女性のどちらかでしかいられない」という社会を変える第一歩になるのではないでしょうか。

セクシュアルマイノリティについてよく思わない人や、よく知らない人はいまだに多くいます。中にはセクシュアルマイノリティに対して(悪意の有無にかかわらず)配慮に欠けた発言をしたり、偏見や誤解を抱いてしまう人も残念ながらいます。

日本は欧米に比べてやや遅れ気味ではありますが、「LGBTQ」「LGBTQIA+」という言葉が今後の日本でもより広まっていくと思われます。

そうなると、そもそも性別を分けるという事自体がナンセンスという世の中になるかもしれませんね。

文:sakata

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