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グッバイ!IE、私は貴方が嫌いだったのです2021.07.02

グッバイ!IE、私は貴方が嫌いだったのです
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皆さんは普段Webサイトを見る時に何のブラウザを利用していますか?
筆者はGoogle Chromeを愛用しています。設計自体がシンプルでスマート!故に動作が非常に軽快です。

Google Chromeがリリースされたのは2008年のこと。当時はInternet Explorer(通称IE)がブラウザのシェアを取っていました。リリース時にGoogle創設者のBrin氏は「Googleは将来、より洗練されたウェブアプリケーションをもっと手にすることになると思う。今Googleが手にしているのは、それらを実行する軽量で高速のエンジンだ」と述べており、それが2021年の今も尚引き継がれています。当時のビジョンを貫いていてカッコイイですよね!

IEに嫌気がさした私はChromeに浮気しました

Google Chromeがリリースされた2008年、当時のブラウザ(特にIE)は起動時や何かアクションを起こす度に数秒の処理が走り動作が遅かった記憶があります。これは、そんなに使わないような機能が標準で導入されていたり、今思えばUIにも無駄なツールバーが目白押しでした。

そんなIEにも嫌気がさしていた頃、無駄なものを省いたシンプルイズベストなChromeと言う魅力的なブラウザに出会います。それに触れてみると、早くて使いやすくてスマート!もう速攻で乗り換えました。

もう貴方に一生付いていきます。そんな気持ちでした。それからChromeは着実にシェアを伸ばしていき世界トップとなります。まさにニューノーマル!Chromeがブラウザの新しい標準となりました。

Web制作の現場でも嫌われ者?

Web制作をする際のチェック項目でクロスブラウザテストと言う工程があります。
これはサイトのレイアウトや挙動が、どのブラウザで見ても同じように反映されているかをチェックする大事な工程です。

国内で利用されている主流のブラウザは、現在「Google Chrome」「Firefox」「Microsoft Edge」「Safari」「Internet Explorer」です。何となく聞いたことがあると思いますが、大抵この5種類のブラウザでクロスブラウザテストを行います。

この中でもIEは曲者で、長年悩まされているWebエンジニアは多いのではないでしょうか。

Web制作の世界には「W3C」と言う標準があります。これは、Web技術の標準化を行っている非営利団体が公表しているもので、htmlやcssコーディングは、この標準に沿ってマークアップする必要があります。ものすごく大事な事なのですが、このW3C標準に準拠されていない作りになっているのがIEなのです。

そのせいで、W3C標準でマークアップしたサイトでもIEで見ると崩れたりするので、その部分だけをしかもIEのブラウザだけに影響するようにコーディングしないといけない面倒なやつなのです。

嫌われ過ぎて、ついに消えていく運命に…

そんな嫌われ者のIEのサポートが、2022年6月15日で終了する事が発表されました。
後継ブラウザとしてMicrosoft Edgeが登場しましたが、IEの嫌われ時期が余りにも長かったので、Edgeでブラウザのシェアを獲得する道は困難を極めています。

とは言え、今でも社内システムにIEを利用している企業もあります。そういった場合はEdgeの機能にあるIEモードを使う事で動作するようです。そのIEモードのサポートも少なくとも2029年までと発表されているので、完全に消えていく運命を着実に辿っていく事になります。

消えていく一方で、近い将来、ニューノーマルになり得る新しいブラウザの登場もあるかもしれません。もしかするとブラウザと言う概念が無くなって、空中ディスプレイやダイレクトに脳細胞やシナプスへ伝達する仕組みになっているかもしれませんね。

文:KIT

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