NEXT NEW NORMAL - コロナ禍での新しい生活、その先の近未来。

マスクで世界中から感情が消える!?2020.10.14

マスクで世界中から感情が消える!?
  • フェイスブック
  • ツイッター
  • はてなブックマーク
  • LINE
ノートで書く

コロナ禍真っ只中で、普段マスクを着用することが当たり前になった世界を生きている私たち。
これまでは無機質な白いマスクしか店頭に並んでませんでしたが、今や機能性、ファッション性など、様々な方面で進化を遂げ、もはやメガネなどと同じように「顔の一部」と言っても過言ではありません。

しかし、コロナウイルスの感染対策のために大人から子供まで皆がマスクを着用することによって、思ってもみなかった事態が今起きています。

それはマスクで口元が隠されていることによって、”笑顔が減った”ということです。

これまではマスクをつけるときの理由としては「風邪っぽいから」とか「花粉症だから」などが考えられますが、特に女性など中には「化粧していないから」や「人に見られたくないから」など無意識的に顔を隠す目的でマスクつけていた人もいるかもしれません。

人はマスクを着けている間、表情を気にすることが無くなるので、無表情になってしまうことが多くなってしまいます。
無表情で日々を過ごしていると様々なことに無関心になってしまいませんか?

つまり、マスクの常用が原因で表情に乏しく、興味関心の湧かない人になってしまう可能性があります。

この兆候はもちろん大人だけに見られることではありません。
むしろ成長していく途中の子供たちのほうが事態は深刻です。

人間には基本的な6つの感情(怒り・嫌悪・恐怖・喜び・悲しみ・驚き)があり、それぞれに感情を表す表情があると言われています。

それぞれ

怒り


典型的な情動の一つで,他者による妨害,傷害,おどしなどの行為によって生じる。相手を攻撃しようとする行動傾向のほかに,特有の顔面表情や自律神経系の各種の反応を伴う。怒りは,欲求不満によって生じやすくなり,また憤怒は,怒りが自制心を失うところまで強まった状態である。ローマ時代にセネカが〈野獣にしても,その他の動物にしても,人間以外はすべて怒りを欠如している。なぜというに,怒りは理性の敵である一方,理性の入る余地のないところには,どこにも生じないからである〉と言っている。

嫌悪


不快な刺激との接触によって生じる情動。不快感と同時に吐き気や刺激からの退避傾向が生じる。本来は,悪臭や異常な味に基づいて不適当な食物を見分けたり,誤って摂取したときに体外に排出する反応と直接結びついた情動と考えられるが,広く不快な対象全般について適用されることが多い。

恐怖


恐怖とは進化の過程で身につけた能力であり、それには生存をかけた明確な価値があります。潜在的な危険が伴う状況に直面した時、この感情は体の準備を促し、生存するための行動を取らせることを手助けします。さらに、人が新たな防衛本能を学ぶためにも役立ちます。

喜び


情動の一形式で,一般には悲しみと対照的な状態を表わす用語として用いられる。高度の快状態に関与した意識体験で,通常満足したことを表わす表情の表出や動作の発現を伴う。

悲しみ


自己の無力感,挫折感を伴う。涙を流して泣く,独特の表情,意欲・行動の低下,自己へのひきこもりが観察され,胸がしめつけられるという身体症状の訴えもみられる。悲しみの生じる状況では,愛情や依存の対象が失われるという危機がみられる。
対象喪失にさいし,最初は,怒りや事実を否認することで対処しようとするが,それがどうしようもない事実として認めざるをえなくなった時に,無力感とともに悲しみが生じてくる。

驚き


予期しない事態の突然の出現に伴う強い一時的情緒。未知のもの,新しいものとの出会いを知らせるという特色をもった情緒である。

これら6つの感情が、乳児期に形成されないとなると共感能力の低い、自分の興奮を収めることのできない人間に成長してしまうことが医学的にも証明されています。
人間が健康に生きていくためにはこれら6つの感情が必要不可欠なのです。
失感情症という言葉がある通り、人間にとって感情は大切なもので欠けたり乏しいことは好ましくありません。

まとめ【NEXT NEW NORMAL】

赤ちゃんにとって、マスクを着けている口元の見えない大人の感情を読み取ることは難しく、表情が分かりにくいので大人の表情の真似をすることができません。

同じ理由で赤ちゃんは大人の口の動きを見ながら言葉を覚えていくので、赤ちゃんの言語遅れなども引き起こしてしまいます。

子供たちがマスクを着ければつけるほど、マスクの下が無表情であればあるほど、子供たちの反応は減り、感情の起伏が小さくなってしまいます。

実際に横浜市内の保育園の園長先生が
「最近、1、2歳の子どもと接しているとき、子どもが無表情のままなのが気にかかっている。」と答えているように、
このような無表情人間がだんだんと増えてきています。

近い未来、いつ収まってくれるのかわからないコロナウイルスとの戦いによって、世界中にこのような無感情、無関心な人間が増加するでしょう。

コロナウイルスにうまく対処し、この生活に適応すること、
十分に感染対策を施し、大人たちはもちろん子供たちにも様々な感情を抱いてもらうことで、
世界中に笑顔の絶えない、感情の豊かな人間がたくさん生まれることを願っています。

文:sakata

  • フェイスブック
  • ツイッター
  • はてなブックマーク
  • LINE
ノートで書く

この記事を書いたsakataのプロフィール

MOTIEMO(モチエモ)

気になる記事を検索

×