Boston Dynamics、「歩ける自動車」を目指す現代自動車グループ傘下に!2021.07.07

まるで本物の動物のような動きをするBoston Dynamics社のロボット「Spot」。この最新ロボット企業、実は今まではソフトバンクの傘下でした。この度、韓国の自動車会社大手、現代自動車グループ(ヒョンデ)が買収したと発表しました。ニューノーマルで加速するAIロボット産業のシェア争いに目が離せません。
ボストン・ダイナミクス(Boston Dynamics)てどんな会社?
ボストン・ダイナミクス(Boston Dynamics)は、1992年にアメリカで発足したロボットの研究開発を手がける企業です。国防高等研究計画局の支援を受け、開発した四足歩行ロボットビッグドッグや、人間のシミュレーションを行うCOTSソフトウェアDI-Guyといった製品を開発しています。4足歩行ロボットの歩く様子は中々衝撃的な映像として世界に広がりましたね。
Google、ソフトバンク、現代
そんなBoston Dynamics、2013年には、Google社に買収されました。しかし、3年たった2016年には、Google社は短期的に収益が期待できないとして売却を検討し、2017年、ソフトバンクグループが子会社を通じてボストン・ダイナミクス社を買収しました。今回の現代グループの買収は3回目となります。株主が何度も変わり、中々大変ですね。アジア人差別がまだ欧米人には根深いと聞くので、日本から韓国への買収は、彼らにとっては何とも言えない境遇でしょう。
1200億円の価値
Boston Dynamicsの株式評価額は11億ドル(約1200億円)。安いの?高いの?金額が大きすぎてよくわかりませんが、確かにすぐには収益化が難しくても、長期的には間違いなく黒字化すると思われる事業ではありますね。日本では貿易摩擦もあってかあまり見かけない現代自動車。しかし、海外にいくと結構走ってます。私が行ったオーストラリア、中国、台湾、グアムではよく見かけました。豊富な資本があれば、長期的な黒字化も期待できますね。
「歩ける自動車」
現代自動車グループ(ヒョンデ)は、「歩ける自動車」など究極の移動手段の実現を目指す研究開発組織の立ち上げを発表しています。確かに、その目的を達成する一番の近道はBoston Dynamicsをグループ傘下に置くことでしょう。ニューノーマルで移動手段の大きく変わることが予想されます。移動手段にとどまればいいのですが、もともとは軍事利用も懸念されているテクノロジー。もし、韓国のお隣の中国にその技術や企業が移った時、なにか嫌な予感がしてしまいますね。
文:RIRISEA
文:RIRISEA

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