ニューノーマルな近視治療。日本初・掛けるだけで視力が回復する「クボタメガネ」2021.02.18

今やスマートフォンやPCなどのデジタル機器なしでは、生活を送ることが一気に不便になってしまうほどに私達はインターネットの恩恵を受けています。
そんなデジタル機器を毎日眺めている日々の中で、視力の低下に悩む人も多いのではないでしょうか。
2050年までには世界の約半数の人が近視に陥ると言われている程、この視力の低下を患う人の増加は深刻な社会問題となっています。
まだ日本には薬事承認を受けた近視の治療法は無く、一度低下してしまった視力はもう戻らないという認識が広まっているのが現状です。
しかし、ついにそんな視力も回復出来るような時代が訪れるかもしれません。
今回は窪田製薬ホールディングスが開発を進めている
メガネを掛けるだけで視力が回復される、ニューノーマルな「クボタメガネ」の紹介をしていきたいと思います。
近視の種類・原因
近視とは
本来網膜で合うはずのピントがその手前であってしまい、近くはよく見えても遠くの景色や物が見えづらくなってしまう症状のことです。
近視の種類
近視の種類は大まかに、
・角膜やレンズの役割をする水晶体の光を屈折させる力が強すぎてしまう屈折性近視
・眼球の奥行き(眼軸長)が長すぎる軸性近視
の2種類が存在します。
この軸性近視について詳しく述べると、
眼の表面から奥の網膜までの長さである眼軸長が伸びると、焦点(ピント)が網膜よりも手前になってしまい、遠くが見えづらくなってしまうという仕組みになっています。
世の中の近視の中で最も多いのはこの軸性近視であると言われています。
原因
発症や進行には遺伝的な要因が関係していると言われていますが、
長時間PCやスマホのブルーライトを目で見続ける事や、本の細かい字を薄暗い場所で眺め続けていることで、
近視は進行すると言われています。
窪田製薬ホールディングス「クボタメガネ」
このメガネは、企業独自のクボタメガネテクノロジーを採用したウェアラブル近視デバイスです。
この開発によって、同社は日本でまだ見つかっていない、軸性近視を改善する治療法を可能にすることを目指しています。
このクボタメガネテクノロジーでの視力回復治療法とは、網膜に特殊な光を当てることによって眼軸長を短縮するといった内容になっています。
現在進められている臨床試験では、
このクボタメガネテクノロジーを用いて網膜に特殊な光を当てた結果、軸性近視の原因である眼軸長を短縮させることに成功しました。
今はまだ開発途中で実際の価格等は公式に発表されていませんが、
関係者によると10万円程度になると想定されており、相場が25~35万円であるレーシック手術と比較しても安価に視力を回復させることが出来ます。
従来のレーシック手術と比較をしても、
金銭面のコストを抑えられることから、まさにニューノーマルな近視治療と言えるでしょう。
窪田製薬ホールディングスについて
このクボタメガネを開発している窪田製薬ホールディングスは、
「世界中で眼疾患に悩む皆様の視力維持と回復に貢献することを目的に、イノベーションを様々な医薬品・医療品の開発及び実用化に繋げる眼科医療ソリューションカンパニー」です。(企業ホームページより)
眼の治療の中でも、特に視力回復の技術の研究・開発を進めている企業です。
まとめ
今の私達の生活には、スマートフォンやPCなしでは満足に生活をすることが出来ないと言っても過言ではない程、デジタルデバイスが強く根付いています。
しかしこれらの技術の進歩によって、身体的な機能が疲弊してしまうというような弊害も生まれていることも確かです。
今よりももっと近い距離で、デジタルテクノロジーと共存することが求められるニューノーマルな生活では、
クボタメガネのような元々備わっていた人間的な機能を保つ、健康や医療に関する新技術の必要性がどんどんと増しているのではないでしょうか。
文:sakata
文:niimi

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