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自然と生きるデザイン「バイオフィリックデザイン」についてライフスタイル

投稿日:2021.02.24
 更新日:2021.02.24
ライフスタイル

人間と自然は切っても切れない関係です。

自粛期間中、アメリカ人の4人に1人ガーデニンググッズを購入したという数字が報告されるなど、
人はストレスや閉塞感を感じると無意識的に自然の存在を追い求めることが判明しました。

もしもこの世界から自然が無くなったとしたら。
街中は人工的な建物や機械で溢れ、今よりももっと閉塞感を感じる生きづらい世の中になっていくでしょう。

それほどまでに、自然は私達の生活に大きな影響を与えています。

そこで今回は、今注目を集めているバイオフィリックデザインについてご紹介をしていきます。

バイオフィリックデザインとは

「バイオフィリックデザイン」を理解する前に、「バイオフィリア」という概念を理解しなければなりません。

バイオフィリアとは、「人間は先天的に、自然との関わりを求めているのではないか」と考える概念のことです。

このバイオフィリアを、
私達の暮らしを豊かにする事が目的のデザイン中に適用するのが「バイオフィリックデザイン」です。

主にオフィスなどの建築デザインに取り入れられることが多く、私達の生活環境と植物などの自然との共存を目指すデザインのことです。

バイオフィリックデザインがもたらす効果

『HUMAN SPACES:The Global Impact of Biophilic Design in the Workplace(世界中の職場におけるバイオフィリックデザインの効果)』によると、以下の3つの効果がありました。

幸福度

従来の職場で働く人達よりも、オフィス環境で植物や自然光をなどを身近に感じることが出来る人達の方が幸福度・健康を感じるとの数字が上がっており、その数は15%という伸び幅でした。

幸福度を高めるために重要となってくるストレスの削減ですが、
人は植物を目にする機会を多く持つと、このストレスを抱え込みにくい/発散しやすい傾向にあることがこの数字が表しています。

生産性

自然を取り入れた職場環境では、取り入れていない職場と比較して
6%生産性が上昇したという数字が上がっています。

人は高いモチベーションや心理状態を持っていると、この生産性を上昇させる傾向にあります。

自然が目に入りやすい環境下では幸福度が高くなることから、
社員1人1人が前向きな気分で業務に取り組むことが出来ることが生産性を上昇させる要因となっています。

創造性

上記の2つに加え、調査対象の社員の方々の創造性が15%上昇したことも報告されています。

新しいモノやアイデアを生み出す創造性ですが、
自然が幸福度と生産性を高めた結果思考がクリアになり、創造性も同時に高まったとの推測がされています。

また、スペインではオフィス内の植物や緑色の壁が人の創造性を高めたことに対して、
ブラジルでは、窓から見える水辺などの水景設備が取り入れられると人は創造的になるという興味深い数字も上がっています。

バイオフィリックデザインの活用事例

日本でこのバイオフィリックデザインを取り入れたのは、
2019年4月にオープンしたスターバックス表参道ヒルズ店です。

「SHADE GROWN(シェイド グロウン)~under the zelkova tree~」
(SHADE GROWN:日陰でのコーヒー栽培。環境に優しく、多くの環境保護団体から推奨される栽培方法。)
というデザインコンセプトの下、地域が持つ歴史と自然を調和させた店内となっています。

店内には水や木などの植物はもちろんのこと、壁面にグラフィックアートも装飾されており、
このスターバックス表参道ヒルズ店が目指す「サードプレイス」を再現しています。

世界のバイオフィリックデザイン

「Svart Hotel」ノルウェー・メロイ

Svart Hotelは、ノルウェーの北極圏にあるバイオフィリックデザインを取り入れた外観となっています。

自然と調和した建築デザインだけでなく、「エネルギーの生産量が消費量を上回る」というコンセプトの、
世界初のエネルギーを生み出すことが出来るホテルです。

まとめ

コロナによって心のどこかに閉塞感を感じる毎日。
ソーシャルディスタンスの徹底やリモートワークなど社会が急激に変化を遂げたことで、私達は知らず知らずの内に疲弊をしてしまっています。

そんな私達に必要なものは安らぎです。
バイオフィリックデザインは今の私達が最も必要とするデザイン思考なのではないでしょうか。

オフィスを全面的に施工する、なんてことは不可能でも
室内に観葉植物を置いてみるなど、ちょっとした自然を取り入れるのは簡単に実行できそうですね。
それだけでもストレスを緩和するというデータも存在します。

これを機に、今話題のバイオフィリックデザインに触れてみるのもよいのではないでしょうか。

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