コロナ禍での新しい生活、その先の近未来。

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コロナで2倍に? 日本の自殺者が増加健康/医療

投稿日:2020.12.15
 更新日:2020.12.15
健康/医療

新型コロナウイルス感染の第3波が拡大するなか、さらに悲しい問題が起きています。

それは、自殺者の増加です。

警察庁の発表によると、2020年10月の自殺者数は2153人と、昨年同月比で39.9%も増加しています。

新型コロナのパンデミックが起こってから、4月、5月は昨年よりも減っていましたが、7月から増加に転じ、8月17.8%増、9月10.0%増となり、10月にはなんと39.9%増という増加率を記録してしまいました。

加えて2020年11月の全国の自殺者は1798人(速報値)で、前年同月より182人多かったことが12月10日公表された厚生労働省と警察庁の集計で明らかになりました。

自殺者数が前年同月を上回るのは5か月連続のことで、
「新型コロナウイルス流行の長期化で生活苦や家庭などの悩みが深刻化している」ことが予想されます。

日本における新型コロナウイルスによる死者数と、年間自殺者数(2020/1月~11月)を比較したところ、年間自殺者数の方が上回ってしまいました。

新型コロナウイルスの感染者数ばかりが注目されていますが、この自殺者数についても注目し、しっかりとした対策をすべきだと僕は強く思います。

女性の自殺率が急増!?

自殺者数の内訳を詳しく調べてみると、男性に比べ女性の自殺者数が急増していることが判明しました。

厚労省によると、10月の20~50歳代女性の自殺者数は、前年同月の82.6%もの増加をしたことが明らかになっています。
なかでも40代女性の自殺率が2倍に上昇していました。

同時期の男性の自殺者数の増加が22%増であったことから、事態の深刻さがはっきりとわかると思います。

なぜ女性の自殺率が急増しているのか、考えられる原因にはどんなものがあるのでしょうか。

■失業
新型コロナウイルス感染症は、その性質上、
女性労働者が多く従業している対人サービス業に深刻なダメージを与えています。

そして、これらの人々の大半は非正規労働者だということもあり、コロナ禍において立場の弱い非正規雇用の女性が職を失っているのです。

支援団体の調査で、シングルマザーの7割以上が雇用形態の変更や収入減に見舞われたとの事実が判明しました。

パートの場合、社会保険の加入対象にならないように働いている人も少なくないため、雇い止めで失業しても、失業保険などが受け取れないケースが多いと思われます。

パートやアルバイトが職を失った場合に、救済策として助成金を支給する仕組みを国は作ったものの、飲食店や小売店などの事業者では手続き申請を行う知識が欠如していることもあり、なかなか支給が広がっていないのが現状です。

■DV
5~6月に配偶者暴力相談支援センターなどに寄せられたDV相談は前年の1.6倍に増加したと言います。

外出を自粛している間に夫からの暴力や暴言がひどくなった、ストレスがたまって子どもに手をあげてしまったといった悩みなど、新型コロナウイルスによる自粛の影響とみられる相談が目立ちます。

こういった悩みはなかなか近しい友人や家族に相談しにくいという事が多く、抱え込んでしまうケースは多く見られます。



他にも様々な要因が考えられますがこのコロナ禍で、社会的に女性への負担が重なったという事もあり、女性の自殺率が増加したのではないでしょうか。

大学生が陥る“うつ状態”

キャンパスで友人に会えず、自宅で悶々とオンライン授業を受ける日々が続くなか、大学生のメンタルには相当な負担がかかっていることが数字に表れています。

医療系ベンチャー企業の調査によれば、大学生の44%にうつ病の可能性があることが分かっています。

オンライン授業の進度についていけない、コロナ禍で自宅や学校での環境の変化についていけないことなどが影響し、大学生の心は相当なダメージをうけていると考えられます。

さらに「就職はできるのか」「入社する会社はこれから先大丈夫か」「ただでさえ苦労している就活がコロナ禍で、さらに厳しいものになるのではないか」という不安に苛まれている就活生も多いでしょう。

現在大学2年生の僕も、オンライン授業になり授業や友達付き合いが満足にできず、本当に辛いと感じる時期がありました。

何のために大学に入ったのか分からなくなり、休学や退学を真剣に考え、親に相談しました。
大学の学費と提供される教育が釣り合ってないと頭を悩ませ、大学を休学した友達や、やめてしまった人も僕の周りにはたくさんいました。

自分の経験からも、大学生にとってこれからの人生を考えるうえで、大学生活という大事な時間を遮られてしまうのは、人生そのものへの不安となります。
またその不安な気持ちを普段なら、顔色をみて気づいてくれる家族や友人、先生も近くにいないのです。
自分で発信できる人は良いですが、みんながみんな、そうはいきません。

こういった状況も、若者のうつ病や自殺を増加させている要因ではないでしょうか。

芸能人の自殺報道はやめるべき!?

2020年7月、人気俳優の三浦春馬さんが自ら命を絶ってしまいました。
あまりにも突然の訃報は、日本全体に大きなショックを与えました。

有名人の自死によって起こってしまうのが、その自死をふとした瞬間に自身が抱えている問題と関連させてしまい、自殺を助長させてしまうことです。
この現象を「ウェルテル効果」と言います。

実際に今年の7月や9月に起こってしまった有名人の自殺が報道された翌週は、ほかの週に比べて自殺者の増加が著しいものになっていました。

日本を含めた全世界のマスメディアは、ウェルテル効果に配慮すべきとするWHOの手引きに基づいて、自殺報道を特に慎重に取り扱うよう求められています。
メディアはこのようなウェルテル効果が起きないように、有名人の自殺・またその要因を深掘りし、過度に報道するということは避けなければいけないのです。

悩みのある人の相談先

どうしても周りの人に相談できない、周りを頼ることはできないと感じてしまう人は以下の相談窓口に電話してください。
とにかく誰かに話を聞いてもらう事で何かが変わるかもしれません。

・自殺予防いのちの電話
フリーダイヤル0120-783-556(毎日午後4~9時、毎月10日は午前8時~翌午前8時)
ナビダイヤル0570-783-556(午前10時~午後10時、IP電話からは03-6634-2556)

・東京いのちの電話
03-3264-4343(日・月・火は午前8時~午後10時、水・木・金・土は午前8時~翌午前8時)

・よりそいホットライン
フリーダイヤル0120-279-338(24時間、IP電話などからは050-3655-0279。岩手・宮城・福島からは0120-279-226)

・公益社団法人日本駆け込み寺
03-5291-5720(平日午前10時~午後5時)

・生きづらびっと
LINEアカウント@yorisoi-chatで友達登録(日、月、火、木、金曜は午後5~10時半・受け付けは午後10時まで、水曜は午前11時~午後4時半・受け付けは午後4時まで)

・こころのほっとチャット
LINE、ツイッター、フェイスブック@kokorohotchat(毎日正午~午後4時・受け付けは午後3時まで、午後5~9時・受け付けは午後8時まで)

まとめ【NEXT NEW NORMAL】

自殺の一番の要因は一人で抱え込むことだと思います。
誰にも相談できない、不安、考えたくない、という思考から逃避してしまいたくなるというのは、誰しも持っている感情です。

日々の人との会話、その中で生まれる希望のある未来を想像することで、その感情をコントロールできるのだと思います。

このコロナ禍において、人との関りや顔を合わせて接するという事が少なくなり、普段なら何気なく話をして発散できていた事が、今は自らわざわざ話をする機会を作らなければなりません。
面倒な事ですが、今、それを当たり前にしていく必要があるのです。
その環境に合わせて順応する力が人間にはあります。

自分から行動を起こすことはとてもハードルが高い事かもしれませんが、まずは1日に1回でも誰かと繋がりを持とうとする事がとても重要だと感じました。

そして、誰しもが自ら良い方向に行動を起こしやすくする為に、経済的問題を含め、率先して国もその対応を考えるべきだと思います。

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