NEXT NEW NORMAL - コロナ禍での新しい生活、その先の近未来。

新型コロナウイルスワクチン 年内接種可能?2020.12.10

新型コロナウイルスワクチン 年内接種可能?
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2020年11月26日、米ジョンズ・ホプキンス大の集計で、世界全体の新型コロナウイルス感染者が6000万人を突破したことがわかりました。
死亡者数は延べ141万人となっています。

感染者数トップの米国は1264万人と世界全体の20%が集中しており、連日日本の累計感染者数を上回る16~17万人の感染者が新たに確認されています。
米国に加え、英国、イタリア、スペインなど欧州も相変わらず感染拡大が続いています。

依然として世界中で新型コロナウイルスが蔓延しており、一刻も早くコロナウイルスへの対策が求められています。
その中でも特に世界中が待ち焦がれているのは”ワクチン”ではないでしょうか。
毎年、インフルエンザウイルスの予防としてワクチンを接種するのと同じように、新型コロナウイルスにもワクチンがあれば、と期待している人は多いと思います。

2020年12月現在、イギリスやアメリカの製薬会社がワクチンの開発を進めています。
あとは臨床実験で副作用がでないかなどの安全性とウイルスに対しての有効性が確かめられると正式にワクチンが完成します。

完璧なワクチンが完成し、日本の一般市民に行き届くのはいったいいつになるでしょうか?

今回は、新型コロナウイルスの流行は収まるのか、ワクチンに焦点を当て様々な意見を交えて考察していきたいと思います。

ワクチン接種できるようになるのはいつ?

安全なワクチンが開発されたとしても、数には限りがありますのですぐに受けられるというものではないでしょう。
では日本に供給されるのはいつ頃で、どのような人から順番に摂取できるようになるのでしょうか。

7月に日本政府とファイザーの間で、来年6月末までに1億2000万回(6000万人)分のワクチンを供給することで基本合意しています。

医薬基盤研究所・保富康宏センター長によりますと、順調にいけば、来年5月下旬から6月上旬には厚労省の承認を得て供給開始できるのではないかとみられています。

2020年11月10日に菅総理は「来年前半までに全国民に提供できる数量を確保する」と述べました。
ファイザーが6000万人分、アメリカの「モデルナ」が来年上半期に2000万人分ということで契約しています。
イギリスの「アストラゼネカ」とは来年初頭から6000万人分ということで基本合意ということになっています。
3社と合わせて、日本は1億4000万人分のワクチンを確保できそうです。

接種自体は自己負担なしで無料の方針だということです。
優先順位としては、医療従事者は除いて、一般の人々では高齢者や基礎疾患がある人を優先的に接種していくようです。

アメリカでは最初のワクチン接種の対象者は医療従事者約2100万人と長期療養施設の居住者300万人になると表明しています。
次に対象となる可能性が高いのは、在宅では対応できない、社会生活維持に不可欠な仕事の従事者8700万人。
消防士、警察官、学校や輸送関連、食品、農業関連、食品サービスの労働者などです。
その次が、持病などで健康状態のリスクが高い成人約1億人と、65歳で区切る高齢者になるとされています。

日本でのワクチン接種の優先的な対象者もアメリカと同じような順番になると思われます。

早ければ来年初めに国内にワクチンが供給されることも可能だそうです。
一般人の人がワクチン接種できるようになるのは最短でも来年春ごろと思われます。

コロナワクチン 信頼性疑問視!?

イギリスの製薬大手アストラゼネカは、開発中の新型コロナウイルスのワクチンの有効性について、データの信頼性を疑問視する指摘が出ていることから、追加の臨床試験を行う考えを明らかにしました。

アストラゼネカは、オックスフォード大学と開発を進めている新型コロナウイルスのワクチンについて、臨床試験で接種の量を変えて調べたところ、ワクチンの有効性は高いもので90%、平均で70%あったとする暫定的な結果を2020年11月23日に発表しました。

これについて、欧米の複数のメディアは、「90%の有効性があったとするグループのおよそ2700人には誤って計画の半分の量を接種していたこと」さらに「このグループは感染しても重症化するリスクが比較的低いとされる55歳以下の人たちで、人数もほかのグループに比べて少なくデータに偏りがあった」
などと指摘しました。

アストラゼネカのソリオ最高経営責任者は、アメリカメディアに対し、追加の臨床試験を行って、有効性などを改めて示していく考えを明らかにしています。

早急なワクチンの開発が期待される中、ワクチンが早く完成することは望ましいです。
しかし開発を急いだあまり安全性の確かでないものを世の中に出してしまうことは避けなければいけません。

新型コロナウイルス収束時期の予想

米国の政治に特化したアメリカ合衆国のニュースメディア「ポリティコ」の特集では、11人の専門家らが「ワクチンが一般に広まり接種される来年11月ごろに新型コロナウイルスは衰退し、統制されるだろう」との見通しを発表しました。

しかし、新型コロナウイルス前の生活に戻るまでには、そこから追加で2年の年月がかかるとも予測しました。

世界人口の13%に満たない先進国が、現在開発中のワクチンの半分を先行獲得することにより、世界の全人口の人がワクチン接種が可能になるのは2023年末になると予想されます。
2024年になってようやく全世界的に新型コロナウイルスが衰退していき、そこでやっと「海外旅行が可能になる」ほど収束するとの見通しを専門家たちが発表しました。

まとめ【NEXT NEW NORMAL】

新型コロナウイルスを収束させるカギとなるワクチンについていつ頃私たちが接種できるか詳しく調べてみました。

アメリカやイギリスの製薬会社は、あとはワクチンの効果と安全性を確かめるだけでワクチンが完成するところまで開発を進めています。

ワクチンが年内に開発されたとしても、医療従事者や長期療養施設の住居者などが優先的な対象者になるので、一般の人々のワクチン接種が可能になるのは早くて来年2021年の春頃になると予想されています。
そうなれば、2021年には元の生活に戻れるかもしれません。
しかしこの話は日本をはじめとした先進国に限ったことなので、世界中で終息させるにはまだまだ時間がかかりそうです。

ワクチンが開発されるまで私たちにできることは、できるだけ感染者を出さないように日常を過ごすことです。

少し気の緩んだ10月のハロウィーンでは、注意喚起がされてる中でも集まって騒いでいる人たちが見受けられました。
一部ですが、意識が薄れてる人々は感染リスクの高い三密を当たり前のように行っている現状があります。

年末にはクリスマスやお正月など他に楽しみなイベントがたくさんあります。
ですが、だからと言って油断せずに今まで通り感染対策をしっかりしましょう。

この冬を乗り越えて、私たちの日常を取り戻しましょう。

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文:sakata

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