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タバコは本当に危険なのか?感染リスク上昇の有無について2020.12.02

タバコは本当に危険なのか?感染リスク上昇の有無について
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「どこでタバコを吸えばいいの?」
そんな声が多く上がるほど、2020年4月より街中でタバコを吸うことが出来る場所は減り、喫煙者の肩身は狭くなってきています。

この風潮を後押しするかのように、 “タバコそのものがコロナウイルスの感染リスクを高める“といったニュースが多く見られ、
世の中の喫煙者を排斥しようとする風潮がどんどん広まる状況が続いているようにも思われます。

たしかに、周りの人への思いやりを持たず、路上で喫煙を行う人や、吸い殻をポイ捨てするような道徳的に欠ける人もたくさんいます。

しかし、嗜好品のタバコを純粋に楽しむためにきちんとマナーを守る人達と、上記の人達を一括りにし、喫煙そのものが悪いことのように考えさせてしまう社会の在り方には反対です。

そこで、今回はタバコそのものが社会に悪影響という風潮を正すためにも、タバコはコロナウイルスの感染リスクを高めるのか 確かめていきます。

タバコそのものは本当に感染リスクを高めるのか?

結論から述べると、タバコそのものがコロナウイルスへの感染リスクを高めるという医学的な根拠は未だに解明されていません

コロナウイルス感染者に喫煙の有無(IQOS等の電子タバコを含む)を調べた時に、
“喫煙者の方が感染する率が高かった“という数字が存在するだけでした。

喫煙者の方が感染する確率は高かったものの、
タバコそのものが感染リスクを高めるという主張の根拠は存在しないことが分かりました。

なぜ「タバコは感染リスクを高める」という記事が生まれてしまうのか

このようなニュースを生み出す原因は、
「タバコはコロナウイルスの重症化のリスクを高めるため」
「タバコではなく喫煙が感染リスクを高めるため」

この2点によるものです。

・重症化のリスク
喫煙は肺などの器官と免疫力に直接悪影響を及ぼすことや、ニコチンなどの有害物質が身体の免疫力を低下させる事は周知の事実です。
このタバコ本来の悪影響が、コロナウイルスの重症化の症例でもある肺炎症状を引き起こすリスクを高めてしまいます。
コロナウイルスの感染と重症化が混ざってしまうことで、感染リスクが高まるという誤解が生まれてしまうのです。

・タバコではなく、喫煙が感染リスクを高めること
喫煙者がタバコを吸う際に、喫煙所が密室である場合が多いことと喫煙者が自分の手を口に運ぶ機会が多いことが、感染リスクを高めてしまうというものです。

喫煙所は密室である場合が多く、他の人との距離も必然的に近くなってしまうため、感染リスクを高めます。
また、タバコを吸う際は必ずマスクを外すため、喫煙時に会話をすれば飛沫感染の可能性も上がってしまいます。

そして、コロナウイルスはあらゆる物の表面に残り続けるため、タバコを吸う時の手を口に運ぶ行為で、ウイルスが口から侵入する機会が増えてしまうのです。

このように、タバコの成分的に感染リスクを高めることはなくとも、喫煙というタバコを口に運ぶ行為によって感染するリスクが高まってしまうため、「タバコ=コロナウイルスの感染リスクを高める」という認識が生まれてしまいます。

コロナ禍でのニューノーマルな喫煙マナー

それでは、喫煙者が実践するべきコロナ禍の喫煙マナーはどのようなものになるのでしょうか。
コロナ禍での新しい喫煙マナー

喫煙者がこのコロナ禍の時代に心掛けることは3つ。
①手の除菌を丁寧に行うこと
②室内など密閉された喫煙室を利用しないこと
③他の人とタバコを吸いに行かず、1人で楽しむこと

コロナ禍で徹底されている、手を清潔に保つことと、密閉された空間を避けて人との距離を取ることの基本的な対策を心掛けることが何よりも大切です。
タバコを吸うからと言って、喫煙方法に過敏になるのではなく、私達が出来るコロナ対策を今までのように丁寧に行うだけと考えれば、何も怖いことはありません。

まとめ

タバコは本来味や風味を楽しむための嗜好品として人に愛されてきました。

しかし、嗜好品とは言ったものの、吸う人だけではなく近くの人にも悪影響を与えるため、周りへの考慮を決して忘れてはいけないものです。
そのため、時代に合わせたマナーを徹底してタバコを楽しむ必要があります。

コロナ禍では、今までのように喫煙所で人と会話を楽しみながらタバコを楽しむことは避けるべきです。

今までの様なタバコの楽しみ方は味わえなくなるかもしれませんが、たった1人で物思いに更けながら、嗜好品としてのタバコを楽しむ時間を作るのも良い機会かもしれません。

文:niimi

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